Tシャツのプリントに挑戦してみる
こんにちは、MOSです。
今日はこれまでのラッピングやステッカー作りの応用でオリジナルのプリントTシャツに挑戦します。
Tシャツはノベルティとして最適
僕は以前から直接お会いした方へのお土産用にステッカーを常備しています。しかし作ってから数年が経ち、過去にお渡ししたことの有る人が増えてきました。
それとステッカーだけだと人によって好き嫌いが出てきます。メチャクチャステッカーを貼る人もいれば、純正ステッカーすら好まない人もいるからです。
Tシャツはサイズとデザインさえ気をつけていればあまり無駄になりませんし、凄くコストがかかるものでは無いので、貰う側としても気を使いません。ステッカーのプラスアルファとして用意するなら手頃で一番具合が良さそうです。
とりあえず自分で作ってみる
2019年の現代にはTシャツへのプリントサービスは沢山有ります。中でもPixiv辺りは販売までカバーしてくれるので、副業としてちょっと売ってみたいという人には便利な世の中になりました。
僕がTシャツ作るよ、ていう話を知り合いに先に話した所、やっぱりそういうサービスを使った方が良くない?という話に。確かに僕の周りの絵師もPixivで売ってるしなぁ…。
ただ今回は自分で全部作ってみることにしました。
理由としては、個人が取り扱うごく少数のロットで注文すると原価が高くなってしまうことと、今まで知り合いの出したTシャツを買ってみて、これらのサービスが提供するインクジェット印刷の品質にあまり納得できなかったからです。
それと、最後の方で書きますが僕が欲しい"あるオプション"がこれらの印刷サービスだと対応していないのが大きいです。
バイクに乗るときも着れる奴
Tシャツを作る上で、最初に決めていたのはポリエステル生地のドライTシャツを使うことでした。
僕が"UnderPowerMotorsのMOS"としてリアルにお会いする人ってほぼ100%バイクが好きな人だと思うんです。綿100%のTシャツは普段着としては良いんですが、バイクに乗るときには汗を吸ってべたべたするし、正直あんまり具合が良くないです。
「折角貰ったけど、バイクに乗るときには着れないな・・・」
これはまずい。僕用としても使い辛いので、吸湿性と速乾性に優れるドライTシャツをベースにすることにしました。
今回はこれを参考にしました
今回Tシャツを作るに当たってドメスティックブランドのハードコアチョコレートさんが過去に出した書籍を参考にしました。
この本ではTシャツくんを用いた簡易的なシルクスクリーンによる印刷を解説しています。 Tシャツの命である「ボディ」に関しても、細かく記載されていますので、どんなTシャツが作りたいにせよ、まず読んでみて損の無い内容です。
枚数が増えて業者に出すときにも役に立つ内容が詰まっています。 個人的にも専用のインクを用いたシルクスクリーンによる印刷は、Pixivなどで頼むより店頭売りのTシャツに近いクオリティを得やすいと思います。
今有る生産設備を使い回すことに
ネットや本を見てみると、自分でプリントする場合、まずシルクスクリーン式を勧められます。上の本でもシルクスクリーンを推奨していました。
シルクスクリーンはいわば服版のハンコなので、原版さえ作ればドンドン量産することが出来ます。しかし原版を作ったり、印刷のための機材を揃えようとするとスペースとお金がかかってきます。
なので今回は内容を参考にしつつも熱転写シートによるヒートプレス式で行くことにしました。これならステッカーの生産設備がそのまま使えて、制作スキルも無駄になりません。
ただし、実際に作ってみて、ある程度枚数を作る予定が最初から有るならシルクスクリーンの方が便利だろうなと思いました。ヒートプレス式はどうしても1点物の感じが強くなるので、今後枚数がかさんでくるならシルクスクリーン式に移行するか、それこそ業者にお任せしちゃうのも手ですね。
ブログのロゴTシャツを作ってみる
最初の作品は僕が運営している「UnderPowerMotors」のロゴTシャツを作ってみました。
ツーリング先でジャケットを脱いだ時にチラ見せするためです。
智将大先輩「―――見たけりゃ見せてやるよ!」
僕は以前もプロフィール用にプリントTシャツを作ったことが有りますが、その時はコスト重視で本当にパパパッと仕上げたものでした。洗濯とかも気にする必要が無かったので、そんなに良い材料も使ってなかったです。
でも今回は自分がバイクに乗るときに着たり、結構ガッツリ使い倒す予定なので洗濯しても剥がれたりしないように素材には気を使いました。
ボディの選び方
Tシャツにプリントする前に、ベースとなる"ボディ"を選びます。
といっても有名どころはPrintstarかUnited Athleの2つで、オリジナルTシャツの大半がこのどちらかをボディとして使っています。 今回はUnitedAthleのドライTシャツを使うことにしました。
Printstarの場合、綿100%のヘビーオンスのしっかりとしたTシャツの方が得意なので、綿100%で行く気ならPrintstarでも良いですね。
カットはカッティングマシン
ロゴのデザインは出来ているので、実際のカットはカッティングマシンを使います。これはステッカー用に使ってた奴ですが、熱転写シートも問題なく切ることが出来ます。
ヒートプレスでプリントするための準備は、カッティングステッカーの作り方と全く一緒です。つまり、文字や画を一枚のシートから切り出して、Tシャツに貼り付けていきます。
ロゴや絵のシートを切る
↓
Tシャツに貼る
大まかな流れはこの2ステップです。シートを切るのは手作業だと大変ですが、ここでは機械で全部切るので大幅に効率化されています。
接着はアイロンなど熱をかければ裏の糊面が溶け出して固定される仕組みなので、家庭用のアイロンが有れば接着できます。
そういうわけで、今回熱転写シート以外特別な物は何も追加購入の必要は有りませんでした。お財布に優しい!
ステッカーよりも楽
熱転写シートを使っていて思ったのは、これラッピングに比べると大分楽です。
というのも熱転写シートは台紙と強力にくっついているので、制作中に細かい部分を誤って剥がしてしまうことが有りません。今まで出来なかった細かい文字の出力も、熱転写シートなら出来そうです。
やったぜ。
出来ました!
そして第1弾となるロゴTシャツの完成!機械で切るのでアルファベットの曲線は市販品相当のクオリティで綺麗です(手で切るとすぐがたつく
複数色に塗り分けるときは、2回に分けてシートを貼る必要が有るので、工数も2倍になります。
カット開始からここまで1時間で出来ました。心配だったポリエステル生地への食いつきも良好です。これは3シーズン用のインナーとして長袖にしましたが、半袖の制作も検討してます。
…とはいえ、ロゴ入りTシャツは個人か、もしくはチームで着るには良いのですが、他人に贈ってウケるかと言われると微妙です。明らかにスタッフ向けのアイテムですよね。
Tシャツのプリントについてはほぼ理解できたので、ここからは他の人にプレゼントしても喜ばれる様な、着る人を選ばないアートっぽい作品に切り替えていきます。
デザインは全てPCで出来る
2枚目を作っていて思ったのですが、基本的なデザインはPCで作れるし、加工もカッティングマシンで全て出来るのであまり手間がかかりません。
フォントの変更も自由自在で、試作してみてダメなら変更が効きます。
ヒートプレスはシルクスクリーンに比べると準備の手間がかからないのと、作ってから直せるというのが最大の特徴ですね。特にシルクスクリーンは原版を作ってから直すとなると時間とコストがかなりかかります。
そして2枚目がこちら!
今回は完全身内用というか、僕と同じ様にブログを書いてるライダー向けのデザインにしました。対象が超ニッチです。
「俺はバイクも好きだし、ブログも好きだぞ!」
という人向けですね。
最初は"Blogger×Rider"にしようかとも思いましたが、文字数を減らしてシンプルに仕上げよ!という考えで"BLOG and RIDE"と一単語をそれぞれ短くしています。
フォントはカッチリした固めの文字バージョンも検討してました。こんな感じです。フォントが変わるとかなりコンサバティブな感じが強くなりました。
ただ白のボディに黒の文字とコントラストがハッキリしているので、あまり固めの文字は浮いちゃうかなぁ、と丸みの有る文字を最終的に採用することに。
結果的には良い意味でマイルドな雰囲気になりましたね。文字を大きくする代わりに色の数は抑えて、合わせやすい感じに落とし込んでいます。
こんな感じで今後もライダーとバイクをテーマにしたTシャツを作っていく予定です。
ネームタグが欲しい
ここまででプリントTシャツは結構簡単に作れることが分かりました。僕個人が楽しむ用なら、材料を買ってこれば余裕で出来ますね。コスト的にも、正直ユニクロで買うより安いです。
ただしどうしても業者にお願いしないといけなさそうな要素が有ります。ネームタグです。
というのもプリントしたTシャツには、ボディのメーカータグがそのまま残っています。個人で着る分には全然問題有りませんが、今後他人に贈るとなった時にはやはり自分の所のネームタグが欲しい…! やっぱり襟元にオリジナルのネームタグが付いてたら、"俄然ブランドっぽい"ですよね。
ネームタグはPixivとかの印刷サービスでは付けられないので、今後使うボディが決まってきたら、ネーム会社に発注してUnderPowerMotorsブランドのTシャツを作りたいと思います。
これはあくまで試作
今回は習作ということで文字ベースの作品でした。もう少し慣れてきたら専用ロゴを起こしたり、凝った内容のものも作りたいと思います。
まずは月一ペースで作りたいですね。